2012-10-31

磯出大祭礼

平安時代851年(仁寿元年)から始まったこの謎に包まれたお祭り。NHKでも「奇祭」として特集が組まれていました。


新聞社の報道グラフをパラパラとめくりながら、もう9年も前の記憶を辿ってみまし♪



お祭りが近づくと、海沿いの旅館のロビーに展示してある、昭和6年に行われた大祭礼の行列の巻物や祭事が行われる水木の浜のモノクロの写真を見て、まだ想像の世界でしかないお祭りを想ってワクワクしていました(*^^*)


その写真には、人工的なものが何一つ無い風景や砂浜、着物姿の民衆が集まり、当時の熱気が伝わってきます。


私のふるさと自慢風景の一つ、水木の灯台がある場所のひとつ手前にある岬が田楽鼻、その沖に、神様が現われた権現磯があります。西金砂・東金砂・真弓、三兄弟の神様が現れて、水木の浜へ上陸〜o(^-^)o


神様たちはそれぞれ、真弓山(真弓神社)、西と東の金砂山(西金砂神社、東金砂神社)を選び鎮座されたんですね。



大祭礼は、2003年(平成15年)72年ぶりに(未年)行われました*


10日間の長いお祭り。3月22日に久慈郡金砂郷町の西金砂神社が、25日に東金砂神社が神社を出御し、常陸太田市を通り日立の水木浜へ・・・500名以上の長い行列が、途中宿泊しながら、金砂へ還御するまで、6日くらいかけて歩いてきます。


所々の祭場で田楽が舞われました。


期間が長かったので、様々な祭場で田楽を見学したり行列を見たり・・・兄夫婦や妹や親戚、両親、ご近所、それぞれが集まると、どこでどうしていたとか田楽をあそこで見たとか、そんな話題でしばらく持ちきりでしたo(^-^)o


印象深いシーンは、夜に水木の浜に行列が到着する日、夕方に母親と一緒に近くの道に場所を陣取り、薄暗くなり寒くなり・・・そして暗闇から行列が現れた時は、息をのみましたよ。提灯片手に時代劇から出てきたような青い裃を纏った青士(せいし)、神猿や獅子舞、稚児、そして立派な御神輿***


行列の通る道は人、人、人・・・浜に行列が入ってくる頃はもうみんな興奮しちゃって。


でも、お祭りといっても、静か。ただ心を熱〜くしながら、みんなじぃ〜っと行列を見守ってる。



暗い海からはいつものように波がざぶ〜んと寄せては返す。


びっくりしただろうな〜、夜の海の住人は。



午前2時、水木の浜での御神体を清める神事は、一般の人は見ることはできません。

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